福島県楢葉町で「第9回廃炉創造ロボコン」が開催されました
ー【特別賞】アトックス賞を舞鶴工業高等専門学校が受賞ー
2024年12月21日(土)、福島県楢葉町にある日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターにて「第9回 廃炉創造ロボコン」が開催されました。
本大会は、全国の高等専門学校の学生が自作のロボットで東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に関する技術を競い合い、廃炉への興味・関心、さらには創造性・課題解決能力・課題発見能力を養うことを目的としています。
アトックスもその趣旨に賛同し、2016年の第1回より協賛企業として参加し、【特別賞】アトックス賞を授与しています。
今年は全国の高専から14校16チーム、海外から1チームの計17チームが参加しました。
また、課題も一新され、「福島第一原子力発電所原子炉格納容器(PCV)内部調査」を想定した内容で、各チーム、以下の課題から選択して競技を行う形式となり、昨年度より難易度が増していましたが、今年も各校オリジナリティ溢れる開発ロボットを駆使し、白熱した競技が展開されました。
課題1:X-1ペネ(φ500mm)からPCV内部へアクセスをし、グレーチングや階段など指定された経路を通り、対象物(10mm立方体)を回収してスタート位置まで戻る。
課題2:小口径配管(φ40mm)からPCV内部へアクセスをし、グレーチングの通り抜けなど指定された経路を通り、対象物(10mm立方体)を回収してスタート位置まで戻る。
厳正なる審査の結果、最優秀賞(文部科学大臣賞)は、小山工業高等専門学校が受賞し、4連覇を果たしました。
【特別賞】アトックス賞は、『課題1の「グレーチング走行」「階段下降」「対象物回収」を各ロボット(親機、子機、孫機)で役割分担して解決しようとしたアイデア』を評価し、舞鶴工業高等専門学校に授与いたしました。
どのチームも、アイデア、そして学生の技術力が垣間見える素晴らしい大会でした。
アトックスも福島第一原子力発電所の廃炉に向け、様々な遠隔操作式ロボットを製作、導入しているため、今後も協賛等を通じて学生の技術力向上、人材育成をサポートしていきます。
本大会の模様は以下のURLより視聴可能です。
大会映像:https://www.youtube.com/live/USipez00SlU
第9回廃炉創造ロボコン公式HP:https://fdecomi.fukushima-nct.ac.jp
また、TBS系列 テレビユー福島 (TUF)では《未来へつなぐ 廃炉ロボコン ~高専生の挑戦2024~》が2025年1月26日(日)15:00より放映されます。