株式会社アトックス

東日本大震災から10年を迎えて


本日、2011年3月11日の東日本大震災から10年を迎えました。改めて尊い命を失われた方々に深く哀悼の意を捧げるとともに、被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。

震災当時の記憶は今も生々しくよみがえります。アトックスでは13拠点が被害に遭い、  約150名もの社員が家を失いました。そして400名余りの社員が避難を余儀なくされ、中には最愛の家族を亡くされた社員もいました。真に痛恨の極みです。

そうした中、当社は「事故の収束・安定化と福島復興への貢献」を最優先課題と位置付け、震災直後から全社を挙げて福島の現場における作業に懸命に取り組みました。
具体的には、滞留水処理装置の運転・保守、ラクーン(RACCOON)による除染などロボット・遠隔機器の活用、出入り管理等の放射線管理業務をはじめ、様々なかたちで事故の収束・安定化に貢献してきました。また、被災地域における除染作業やスクリーニング、焼却施設の運転などにも力を注いできました。

改めて震災後の大変な混乱と緊張に満ちた日々を思い起こしますと、10年の歳月と多くの方々の力で大きな前進が図られたことを実感します。またその一方で、真の復興に向けては一層の努力と精進を重ね続ける必要があるという思いを新たにいたします。

福島第一の現場は設備の安定化とリスクの低減が図られ、作業環境も格段に向上しました。しかしながら全体工程を考えますと、燃料デブリを取り出して廃炉を成し遂げるまでの道のりはまだまだ遠く険しいと言わざるを得ません。

当社はこの10年、福島をはじめ全国各地で従来経験したことのないレベルの仕事への挑戦を重ねてきました。
福島の廃炉や全国の原子力産業の再生には、困難な課題を乗り越えて行く努力が必要です。当社は課題克服への貢献を目指し、自前の技術と実践力を一段高いレベルに引き上げてまいります。そのため、昨年9月にはエンジニアリング・サービスセンター(ESCA)を立ち上げました。また近々、川崎重工業の原子力事業を継承して新たな技術・ノウハウを加える予定です。
「社会とお客様が直面する課題に一段高いソリューションを提供し、福島の復興と原子力産業の信頼回復・再生に貢献する」という当社の経営ビジョンの実現に向け、今後とも精進を続けつつ、電力会社、政府・自治体、メーカーをはじめとする関係者の皆さまとともに全力を傾注して当社の使命を果たしてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

                                  2021年3月11日
                                  株式会社アトックス
                                  代表取締役社長 矢口敏和

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