株式会社アトックス
 
Gaジェネレータ

2020年7月16日、株式会社アトックスは、テリックスファーマジャパン株式会社と前立腺がん診断薬の68Ga-PSMA-11キット第I相臨床試験にアトックスが取扱うIRE ELiT製68Ge/68Gaジェネレータを提供する覚書を締結

株式会社アトックスは、前立腺癌イメージング用68Ga-PSMA-11キットの開発メーカであるテリックスファーマジャパン株式会社(以下「テリックスジャパン」)と、第I相臨床試験で使用するIRE ELiT社製68Ge/68Gaジェネレータ「Galli Eo ®」を提供する覚書を締結いたしました。

68Ge/68Gaジェネレータから溶出されたGa-68に前立腺がんに特異的に集積する化合物を結合させ、静脈投与することで、原発性および転移性の前立腺がんをPETで診断することができます。従来の診断では映し出すことができなかった転移性のがんを明確に映し出せるという点で、68Ga-PSMA-11は次世代の診断薬として期待されています。

テリックスジャパンの西村伸太郎代表取締役社長兼最高執行責任者からコメントをいただきました。「68Ga-PSMA-11の前立腺がん画像診断における臨床的有用性は世界的に認識されており、臨床診療ガイドラインにも記載されていますが、これまで日本では68Ga標識PSMA-11を用いた臨床研究は行われていませんでした。テリックスジャパンでは前立腺がんイメージングにおける日本初の臨床試験を計画していますが、今回アトックス社と提携したことにより68Ge/68Gaジェネレータを提供できることを嬉しく思います。これは、両社にとってだけでなく、日本の前立腺がん患者さんにとっても大きな第一歩になると信じています。」

それに対して当社社長、矢口は「テリックス社には、アトックスの長年の日本の核医学に対する貢献を評価していただいたと思っております。この重要な臨床試験を確実に実現し、日本の前立腺がん患者さんの生活の向上に貢献できるよう、テリックスジャパンと協力していきたいと考えています」とコメントしております。

テリックスファーマジャパン株式会社について

豪州企業テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッドの100%子会社です。
テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッドは分子標的放射線(MTR)を用いた診断・治療薬の開発に特化した臨床開発段階の候補品を有するバイオ医薬品企業です。メルボルンにグローバル本社を置き、ベルギー、日本、米国で国際的な事業を展開し、前立腺がん、腎臓がん、脳腫瘍のアンメット・メディカル・ニーズに応える臨床段階のがん治療薬のポートフォリオを開発しています。Telixは豪州証券取引所(ASX:TLX)に上場しています。詳細はwww.telixpharma.comをご覧ください。

新着情報一覧