株式会社アトックス

事業分野RI・ライフサイエンス事業

新たなテクノロジーが未来を支える

アトックスでは、主力業務である原子力発電所保守管理・放射性物質関連業務の他に、RI(放射性同位元素)研究施設の支援業務、およびライフサイエンス(核医学医療)分野にも注力しています。

RI研究施設支援

各種加速器・医療用PETの運転およびメンテナンス

アトックスは、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)検査薬製造用の中規模サイクロトロン加速器の運転および保守点検作業を行っています。その他にも、PET(Positron Emission Tomography 陽電子断層写真)診断薬製造用の小規模サイクロトロンの運転・保守も、各病院に常駐して実施しています。
また、PETを設置した総合病院やクリニックで、加速器の運転だけでなく、がんの診断で広く診療で使われている18F-FDGやアルツハイマーの原因物質のひとつであるアミロイドβを検出するPET治験薬の製造にも携わるなど、核医学を中心に医療事業に挑戦しています。

タンデム加速器ブースター調整
タンデム加速器ブースター調整
タンデム加速器ビーム調整
タンデム加速器ビーム調整

放射性物質の除去

放射性物質の除去

アトックスは、長年の放射性物質汚染除去作業で培ったさまざまなノウハウを有しています。 当社が開発した専用ロボットを用いたり、管理区域の解除や廃棄物の低減業務を行ったりなど、対象物や現場の状況に応じ、最適な除染工法を駆使しています。

施設・設備汚染除去

施設・設備汚染除去

豊富な経験と当社独自の放射線管理技術を駆使し、放射性物質に汚染された施設、設備を安全で確実に汚染除去します。

フィルタ交換

フィルタ交換

給・排気系フィルタの交換、放射性廃水処理用樹脂や配水系フィルタの交換作業を行います。

貯留槽清掃

放射性同位元素を取り扱う施設では、汚染された放射性廃液が発生します。この放射性廃液の処理に使用する貯留槽には汚染が生じるため、アトックスでは定期的な除染・清掃を行います。

放射線管理

放射線施設のトータルケア

当社は放射線量(率)などの測定を行っています。具体的には、外部から放射線に係る線量(率)の測定、および放射性同位元素装備機器、放射線発生装置からの漏えい線量の測定などを行い、その後作業環境の評価を実施しています。

放射性物質の濃度の測定

第一種作業環境測定士が、空気中にある放射性物質の濃度を測定し、作業環境の評価をします。

汚染検査

施設、設備機器の汚染検査(表面密度検査)を、直接法(ダイレクトサーベイ)および間接法(スミア)で実施します。また施設の廃止などに伴う汚染検査、官庁提出用書類(措置の報告書等)一式の作成も行います。

※当社は、作業環境測定機関登録番号27-79を保有しています

許可使用に係る変更許可申請助勢(遮蔽計算含む)

放射性同位元素を取り扱う施設の立ち上げには原子力規制委員会からの許可が必要となり、様々な基準に合致しておく必要があります。アトックスでは放射性同位元素の種類や数量に基づく遮蔽計算や、その他許可申請書(変更含む)作成の助勢業務を行います。

放射線施設の廃止工事

2015年に設立した廃止措置室では、お客様のご要望に迅速に対応できる体制のもと、豊富な経験を生かした廃止工事を実施いたします。

環境測定

作業環境測定

作業環境測定機関に登録しているアトックスは、労働安全衛生法に基づき有害な物質を扱う屋内作業場等において必要な環境測定を行います。全国に配置された多数の作業環境測定士が、施設管理者の皆様の様々なご要望・ご期待にお応えいたします。

測定作業
測定作業
測定装置
測定装置

登録区分

  • 1号:鉱物性粉じん
  • 2号:電離放射性物質
  • 3号:特定化学物質
  • 4号:金属類
  • 5号:有機溶剤

放射能測定

放射性物質(放射性同位元素、核燃料物質、核原料物質)は、研究、医療、工業や農業などの分野で広く利用されています。
最近は、過去に使用されていた/過去の経緯が不明な放射性物質も見つかっており、アトックスでは、多くの測定員を有しており、ゲルマニウム半導体検出器を用いて、核種特定および放射能測定を行います。
また、不明物質の他にも、環境試料など様々な試料の測定も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

手帳発行業務/放射線教育

放射線管理手帳の発行

放射線管理手帳

放射線管理手帳は、原子力放射線業務従事者被ばく線量登録管理制度に参加している原子力事業者にかかわる施設内の業務、除染特別地域内における除染等事業または事故由来廃棄物等の処分の業務に従事する際に必要になるものです。
当社は、中央登録センターが認定した放射線管理手帳発効機関です。

当社が手帳発行業務を行う目的で設置する「手帳発行事業所」

東京営業所/福島復興支社/敦賀事業所/四国事業所/泊事業所/浜岡事業所/島根事業所/六ヶ所事業所/大阪営業所/玄海事業所/柏崎刈羽事業所/東海営業所

詳細は最寄りの上記各事業所・営業所へお問い合わせ下さい。

放射線管理手帳申請の手順

放射線管理手帳を申請から発行までの手順をご紹介します。 申請前にあらかじめ各所担当者へお問い合わせ下さい。

  1. まず放射線管理手帳申請書と放射線管理手帳(未記入)を取得します。
    ※放射線管理手帳は「放射線管理手帳 運用要領・記入要領(事業者用)」に従い運用していただくことになりますので、同要領をお持ちでない場合は取得してください。
  2. 申請書と手帳に必要事項を記入のうえ、下記の必要書類と共に申請します。
    手帳発行申請に必要な書類
    • 放射線管理手帳申請書
    • 放射線管理手帳(記入済)
    • 本人確認用公的資料の原本(自動車運転免許証、旅券、住民票記載事項証明書など)または公的資料の原本確認証明書(本人確認用公的資料のコピーが原本と相違ないことを証明するもの)
      ※公的資料の原本確認証明書の様式は、公益財団法人 放射線影響協会のホームページからダウンロードしてください。
    • 写真(カラー)2枚 縦3cm×横2.4cm
  3. 通常、原則4営業日後には宅配便で新たに発行された手帳を当社からお送りしますので、お手元に届きましたら、手帳の中の記載内容をご確認ください。
個人情報の取り扱いについて

原子力施設等で放射線業務に従事した一人ひとりの被ばく線量を正確に全国規模で一元的に把握、管理するための制度として「被ばく線量登録管理制度」があります。
そしてこの制度に参加している原子力事業者および放射線管理手帳発効機関は、登録された個人データを経歴照会などのために共同で利用しています。手帳発行に関する個人情報の取り扱いについては、当社もしくは公益財団法人 放射線影響協会放射線従事者中央登録センターまでお問い合わせください。

放射線安全教育

当社では、下記の放射線教育(学科教育)を実施しております。

  1. 放射線障害の防止に関する法律に基づく放射線業務従事者教育(ア・イ・ウ教育)
  2. 電離放射線障害防止規則に基づく特別教育(放射線防護教育)のうち、基礎的知識教育(a教育)

放射線教育の受講を希望される方は、お問い合わせフォームからのご連絡または、受講申込書をダウンロードし必要事項をご記入の上FAXにてご希望の受講場所までご送付ください。折り返し担当よりご連絡いたします。教育実施可能な事業所及び連絡先は下記の通りです。事業所によっては放射線教育の出張対応も実施しております。お申し込みの際に弊社担当までご相談ください。
なお、1.放射線業務従事者教育に係る「エ教育」は各施設の内規に当たりますので、別途現地にて受講頂く必要がございます(一部、弊社が教育を受託している場合があります)。

放射線教育お取扱い 事・営業所
東京営業所
  • 実施可能教育:ア・イ・ウ教育、a教育
  • 教育実施日:月1回実施(開催日はお問い合わせ下さい。)
    ※再教育、a教育については個別にご相談を承ります。
大阪営業所
  • 実施可能教育:ア・イ・ウ教育、a教育
  • 教育実施日:随時実施、出張対応可
玄海事業所
  • 実施可能教育:ア・イ・ウ教育、a教育
  • 教育実施日:随時実施、出張対応可

核医学医療関連

頭部PET装置の実用化に関する研究

実用化に向けたプロトタイプの製作
実用化に向けたプロトタイプの製作

PETによるアルツハイマー病早期診断の実用化が注目されていますが、全身用で大型の従来のPET装置では、低コスト化や画質改善に課題が残されています。そこで、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構と、従来装置より高感度で低コスト、普及に有利な小型形状である頭部専用PET装置(認知症診断向け、ヘルメット型)の実用化を目指した共同研究契約を平成28年7月15日に締結しました。
各研究機関、協力企業と共に実用化に向けたコスト削減、電気安全性評価、画像再構成の最適化などを行いながら、医療機器承認を目指しています。

鉛212(212Pb)ジェネレーターの開発研究に着手

平成29年11月30日に国立研究開発法人理化学研究所と共同研究契約を締結し、新たながん治療法として注目されるアルファ線放出核種を用いた 核医学治療に使用する鉛212(212Pb)ジェネレーターの開発研究に着手しました。
アルファ線放出核種を用いた核医学治療は、体の内部からアルファ線でがんを狙い撃ちすることができ、転移性のがんにも有効な「切らずに直すがん治療」として期待されております。また、212Pbジェネレーターは、原子炉や加速器などの大型設備を用いることなく、ラジウム224(224Ra)から212Pbを製造することができる小型装置です。
本共同研究は、平成29年度国立研究開発法人 科学技術振興機構の産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)に採択されたプロジェクトの一つとして5年間実施します。
理化学研究所は、80年を超えるRIに関する研究実績があり、整備された研究環境と運営体制の下で、新元素「ニホニウム」の発見をはじめ多大なる研究成果を生み出しています。 一方、当社は1950年代から原子力施設内に事業所を開設し原子力施設の総合的なメンテナンス技術を築き上げ、最近ではRIを利用した医療分野の事業展開も手がけております。本共同研究は、お互いの強みを生かしたプロジェクトといえます。

【補足】 「アルファ線放出核種を用いた核医学治療」の概要とメリット
アルファ線放出核種を用いた核医学治療

従来の外部からの放射線治療と異なり、がん細胞に直接作用するアルファ線放出核種を静脈注射により体内に入れるがん治療法。既に、骨転移のある去勢抵抗性前立腺がんについて、アルファ線放出核種である塩化ラジウム223(223RaCl2)を用いた内用療法が実用化されている。
この治療法の主なメリットは次の2点。

  1. がんに特異的に集積する抗体やペプチドなどと鉛212(212Pb)を結合させ、静脈内投与することで体内の複数のがんを一度に狙い撃ちすることができる。
  2. アルファ線は定着部周辺の極めて狭い範囲の細胞にのみ作用するため健常部位への負荷が小さい。
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