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2018年4月17日
平成30年2月27日、株式会社アトックスはIRE ELiT社(ベルギー)と日本国内における68Ge/68Gaジェネレータ「Galli Eo®」の独占販売契約を締結しました。

新たな前立腺がん診断薬としてヨーロッパおよび北米で広く普及している68Ga-PSMAの日本国内への導入に向け、株式会社アトックスはベルギーのIRE ELiT社と68Ge/68Gaジェネレータ「Galli Eo®」の独占販売契約を締結いたしました。

68Ge/68Gaジェネレータは原子炉や加速器などの大型設備を用いることなく68Gaを製造することができる小型装置です。68Ge/68Gaジェネレータから溶出された68Gaに前立腺がんに特異的に集積する化合物を結合させ、静脈投与することで、原発性および転移性の前立腺がんをPETで診断することができます。従来の診断では映し出すことができなかった転移性のがんを明確に映し出せるという点で、68Ga-PSMAは次世代の診断薬として期待されています。

IRE ELiT社はベルギーの放射性医薬品原料メーカ大手であるIRE社の子会社として2010年に設立されました。診断、治療における放射性医薬品関連の製品を開発、製造し、ヨーロッパをはじめ北米、南米、中東、アジアを対象に供給しています。IRE ELiT社の68Ge/68Gaジェネレータ「Galli Eo®」はヨーロッパ薬局方に準拠しており、現在薬事承認の申請中です。

IRE ELiT社CEO、Michael Bajiot氏からコメントをいただきました。「ヨーロッパおよび米国では現在、転移性前立腺がん特有のがん組織を特定する68Gaを用いた高精度PET診断技術が成功しています。アトックスとのパートナーシップにより今回日本でGalli Eo®の運用が開始され、成功すること、また日本で重要な診断ツールのひとつとなることを信じています。」

それに対して当社社長、矢口は「今回の独占販売契約は68Ga-PSMAの国内導入を進める上でもっとも重要な事項であり、IRE ELiT社とのパートナーシップにより日本の医療現場に大いに貢献できると考えています。アトックスは68Ga-PSMAとGalli Eo®の普及を全面的にサポートいたします。」とコメントしております。


【前立腺がんについて】
現在、前立腺がんは胃がんや肺がんに並び、男性でもっとも多いがんとされており、近年最も増加しているがんのひとつです。2000年の罹患者数は約2万人でしたが、2016年には約9万人になり、2025年までには10万人を超えると言われています。そしてその原因には日本人の高齢化や食生活の欧米化が挙げられています。
前立腺がんは主に60歳以上に多くみられ、特に80歳以上では半数以上に潜在性の前立腺がんがあると言われています。また、かつて穀類、豆類などを食生活の中心としていた頃は日本人には前立腺がんはほとんど見られませんでしたが、近年の食生活の欧米化に伴い、動物性脂肪をたくさんとるようになったことが前立腺がん発症に何らかの影響を及ぼしていると考えられています。